ここの記事では、メモリとストレージの違い、内容についてお話します。
意外とこの違いを知らない人も多く、メモリ=データ保存する場所と思われているようですが、細かくわけると結構違いがあります。そして、意外と『ストレージ』という言葉を聞いたことがない、あまり気にしてなかった。あるあるです。この二つは全く役割が違います。
メモリ
データを一時的に保存し作業をスムーズにさせる場所。電源を切るとデータは消えてしまいます。イメージは台所(作業机)です。
普段あまり気にしないでパソコン、スマートフォンを使っているときにファイルを開いたり、アプリを開いたりと進行中の作業を一時的に保存することでスムーズに行うことができる。
現状あまりスマートフォンでは意識することは少ないですが、パソコンの場合はかなり影響あるのでしっかり確認しておきましょう。
4GB…本当に必要最低限の容量。
8GB…一般的な作業を行う場合にこの容量があればこなせます。
16GB…ある程度長期的に快適にパソコンを動作させる、ゲーム、動画編集をするなど
32GB…ゲーム、重い動画編集(4K動画など)、ソフト開発をする人向け
ストレージ
作成したデータ(写真、文章、動画、音楽等)を保存しておく場所。電源を切ってもデータは残ります。イメージは冷蔵庫(本棚)です。
ストレージの種類
HDD(ハード ディスク ドライブ)
金属の円盤をモーターで回転させ、レーザーで読み書きをする。
容量は少し古い物でも500GB~1TBのものが多い。
寿命は3~4年 稼働部品が多いので意外と寿命が短い
eMMC(エンベデッド マルチ メディア カード)
基盤に埋め込んでいるチップでUSBメモリに近い物
容量が一般的に32GB~128GB(最大)となっており現在のスマートフォンと変わらない容量しかない
HDDやSSDと違い基本換装はできない。
SSD(ソリッド ステート ドライブ)
高速なフラッシュメモリ
容量は128GB~価格は上がるが512GBや1TB以上まである。速さは一部の外付けSSDのパッケージなどに記載されているが、HDDの約4倍の速さ。
寿命は約5年 稼働部品が無いので衝撃や振動にも強い
容量 | 価格 | 速度 | 耐久性 | |
HDD | ◎ | ◎ | × | △ |
eMMC | × | 〇 | △ | ◎ |
SSD | △ | △ | ◎ | 〇 |
近年では一般的なパソコンに搭載されている記憶媒体はほとんどSSDになっており数年前のPCから買い替えるとHDD→SSDとなる。
SSDのメリット
- 格段に速くなる
- 衝撃や振動に強くなる
- 静音性が上がる
- 消費電力が下がる
SSDのデメリット
- 容量が少なくなる
- 価格が上がる
共通
寿命に関してはどちらならずっと大丈夫というのはないようです。
HDDはディスク自体は使わなければ長期保存可能ですが、そのディスクを動かすためのモーター等の駆動系に支障きたすことがでてきます。
SSDは駆動系はありませんが、データを伝送している酸化膜に寿命があります。使っても使わなくても寿命は減っていきます。
2018年~2019年頃まではHDD搭載モデルが販売されていたのでこの時期を境にストレージは大きな変化を迎えています。現時点で既にHDDを搭載したパソコンは現行モデルでは、ほぼ、販売されていません。格安のパソコンはeMMC、一般的なパソコンはSSDとなっています。
まとめ
メモリは8GB以上、記憶媒体はSSDでお勧めの容量は必要最低限で256GB、安定してある程度長期使用を見込むのであれば512GBあると良いでしょう。
一般的に販売されているパソコンはシステム(Windows、リカバリ領域)やソフトウェア(MSoffice等)で60GB近く使われてしまうので空き容量、更に以前から言われている「容量がいっぱいになると動きが重くなる。」と言われている目安は8割以上容量使うと動作にも影響が出ると言われているので差し引いて計算するとこの容量は欲しいところです。
一人で使うのか、家族みんなで使うのか、用途、目的に応じてこれらの目安を参考にして選んでみてください。
コメント